「損する人得する人」をもじったつもりなんですけど、元ネタが全然分からないタイトルになってしまいました。
のあらすじ。
「なんで自分ばっかり…と思う人はざっと96%説」を唱え、黒づくめの男たちに薬を飲まされてニキビだらけになったわけでもないことから、自分は体質的な難治性の超重症爆発ニキビ後クレータータイプであると気づき、もうちょっと調べることにしてみましたとさ。
というわけでまず手始めに、その体質ってやつが具体的にはどんなものなのかを考えました。
自分の状況を元にお医者さんに聞いたり検索していきついたのが、前回書いた
「大量皮脂分泌体質+白血球のせいなどで炎症を起こしやすい体質」
だったわけです。
この「皮脂分泌」と「白血球」の暴走率がそろって一線を越えてしまうと、重症ニキビ街道まっしぐらになるんではなかろうか。
従ってこの二つがコンボにさえならなければ、テカったり多少ニキビができても議員辞職までには至らずに済むのではなかろうかと。
ということで、先の仮説の二大重症ニキビ要因を順番に見ていくことにします。
まずはあの野郎、もとい、皮脂から。
ご存じの通り、皮脂分泌量は男性ホルモンの影響を受けております。
だもんで、一般的にヤツの分泌が増加する思春期からニキビが出始めるというのは周知の事実です。
かの有名な相澤皮フ科クリニックの院長先生も「成人女性のニキビ患者数百人の血液を調べたところ、ニキビのない人に比べて男性ホルモンの数値が2倍という人が7割いた。」とコメントされていました。
いかに男性ホルモンの影響が強いかということがうかがい知れます。
なおこの男性ホルモンとは、おそらくですけどテストステロンのことでしょうな。
血液検査つーとこれが多いと思うので。
もちろん中には、男性ホルモン過多の原因が食事や生活習慣にある人もいるでしょうが、皮脂分泌が男性ホルモンに支配されているという事実は揺るぎやしませんからね。
つーことで、ニキビで悩んで皮膚科に行く人はテストステロン数値が倍らしいっすよ。
まあ、胎児時代にテストステロンシャワーを浴びて薬指が人差し指より長くなり、ボコボコ3Dニキビライフを送ってきた私なんぞは、倍なんかじゃ済まなかったでしょうがね。
しかし、それで話は終わらない。
さらに上を行く黒幕が控えていることを忘れておいでではないかい。
その名は、ジヒドロテストステロン(DHT)。
この男性ホルモンは、重症ニキビメンバーなら知らぬものはいないともっぱらの噂。
活性はテストステロンの10倍以上とも言われております。
テストステロンが赤子に見えてくるレベル。
このDHT、遊離テストステロンが皮脂細胞内の酵素5α-リダクターゼによって変換され、我々を皮脂無間地獄にいざなうのであります。
おまけに、角化細胞(ケラチノサイト)の成長を促す因子にもちょっかい出すもんで、過剰に増殖してしまうんですよ。
ということは結果的に、ケラチノサイトの最上部にあたる角質層がコロコロコミックくらいの厚みになってしまうわけですね。
そうそう、一般的に女性のほうが肌がプニプニでやわらかいのもそのせいでしょうね。
あー、うらやましくってたまんねえや。
で、コロコロコミック角質層の具体的な弊害ですけどね。
無駄角質に行く手を阻まれた皮脂はまともに排出できず、無駄角質と皮脂が混じって角栓でき放題。
まったくロクなことしない。
というわけで、テストステロンの時点であれだけ戦慄させておきながら、まだこんな変身を残していたわけですから、アイツは皮膚組織界のフリーザ様に違いないですよ。
もうこの際ついでですから、倍だというテストステロン量に続いて、DHT量についてもパンピーと我々でどのくらい違うのも検証しときます。
ヒントも拾ってきました。
@女性の男性ホルモン分泌の分泌量は、男性の5-10%程度。
Aニキビがある人は健常人に比べて5α-リダクターゼの活性が有意に高く、DHTへの変換は5倍以上。
ちなみにAは優性遺伝なんだってさ。フフフ。
まったく誰だい「ニキビは遺伝しません」(≒ニキビになるのはお前のせい)とか言ってたのは?
そりゃあ、炎症を起こした突起物そのものが遺伝するわきゃなかろうもん。
ヤバい根本原因である「ニキビになりやすい体質」は明らかに遺伝してるじゃありませんか。
おっと、また怒りで話がそれました。
では気を取り直して、勝手にテストステロン指数として話を進めてまいりますよ。
普通の男性のテストステロン指数を100とすると
1%がデヒドロテストステロン(DHT)へ変換されるので、100×0.01=1
DHT指数は1。
【普通の男性】
テストステロン数値:100
DHT数値:1
こんな感じに考えていきます。
普通の女性のテストステロンは男性の5%だから、指数5
DHTはテストステロン指数5に対して1%
【普通の女性】
テストステロン数値:5
DHT数値:0.05
美肌女性なら、これよりもっと少ないことが推測されます。
さて、 満を持して私の出番だぜ。
なにしろ学生時代もBA時代でもダントツ一位の難治性重症ニキビでしたからね。
実際、テストステロンは3倍か4倍だったとは思いますが、一応最小で見積もっときます。
3倍4倍は楽天スーパーポイントだけで十分です。
さて私の場合、男性のテストステロン指数100の10%に@が発動するので、×2倍。
すなわち20。
DHTへの変換はAが発動して5%なので、20×0.05=1
【はみんこ】
テストステロン数値:20
DHT数値:1
最小で見積もっても、私は普通の女性の20倍以上のDHTが作られていたようです。
テストステロンに至っては、パンピー女性の200倍以上の活性に晒されて生きてきたということです。
ハハハ、道理で顔面で天ぷらが揚がるわけですよ。
ちょ待てよ。
でもDHT指数1といったら、いくら多いとは言え普通の男性と同じ。
同レベルの世の男性が全員、毎日爆発こもりニキビ量産の刑に処されていたわけではない。
な、なぜだ、どうしてだ。
そこで思い出したのはスピロノラクトン。
こいつは言わずと知れた、DHTを覚醒させるアンドロゲンレセプター(受容体)の働きを抑制する作用を持つ薬。
私はこのスピロノラクトンのおかげで、今までテコでも動かなかった重症ニキビが見た目に分かるほど改善したのです。
この経緯を考えれば、私のアンドロゲンレセプターはスパコンレベルの高精度であることが分かります。
私のレセプターに向かって蓮舫が一言「2位じゃダメなんですか?」と言ってくれていれば…。
極端な話、いくら大量のDHTが湧き出ようが、レセプターが鈍ければ眠れる獅子のままなのです。
ここがDHT指数1男性陣と私の大きな違いなのでしょう。
つまりDHT量より重要なのは、DHT発動スイッチであるアンドロゲンレセプターの数値にありそうです。
で、先ほども無慈悲にお伝えした通り、このアンドロゲンレセプターの性質は優性遺伝であり、生涯変わらないんですと。
具体的には、アンドロゲンレセプター遺伝子の塩基配列だそうで。
シトシン→アデニン→グアニンと繰り返す「CAGリピート数」ってのがあって、このリピートが短いとDHT感度ビンビンになってしまうとか。
まったく、なんで私ばっかりCAGの螺旋が短いんだ。延長料金ならいくらでも払うぞ。
って、これも世の中に無限に転がっている「なんで私ばっかり」のうちの1つなんでしょうな。
というわけでして、普通の女性の20倍以上もDHTが作られ、普通の男性よりはるかにDHTが覚醒してしまう体質だったようです。
こりゃーニキビできるわけだ…。
ニキビ?
おっと、DHT発動だけではまだそこまでの確定事項ではないはず。
皮脂過多過多過多過多過多なのは確定でしょうが、チュートリアル福田を忘れちゃいけない。
テカりまくるけどニキビ出ない族の存在を。
「テカりオンリー」と「テカり+ニキビ」
この違いが生じる、なにかしらの理由があるはず。
直感でなんかリンクしているような気がするのは虫歯。
虫歯のなりやすさは歯のエナメル質や唾液の性質によっても左右されると言うし、もしかしたら皮脂の質が関係しているかもしれない。
そうだそうだ。
私はちゃんとエナメル質が弱っている食後30分はあけて歯磨きして歯間ブラシまで使ってるっつーのに虫歯体質で、1日1回しか磨かない上にたまに忘れる夫は虫歯とほぼ無縁。
ああこれ、なんだかニキビあるあるに通じるものがありすぎて泣けてきたぜ。
皮脂の組成。ああ、やっぱりこれかも分からんな。
天下の資生堂様も皮脂についてこのようなことをおっしゃっていますよ。
「不飽和脂肪酸(それぞれパルミトレイン酸とオレイン酸が良く知られている)の合計量を算出し、それぞれの群での総皮脂量中の比率を比較した。その結果、毛穴の目立つ人は目立たない人に比べ、その比率が高くなっていることを見出した。
これまで遊離脂肪酸は、皮膚の起炎性物質としてニキビを中心に多くの研究がなされて
いるが、毛穴との関連を調べた例はなく新しい知見である。」
毛穴についての言及ではありますが、ニキビ傾向の肌質についても似通った結果が出ていたことが推察されます。
さらにwikiもこう後押ししています。
「にきびの重症度は、皮脂中の遊離脂肪酸・トリグリセリド指数と相関がある。」
ではこれらをもう少し掘り下げてみましょうか。
皮脂腺で作られた出来立てホヤホヤの「あぶら」には、まだ遊離脂肪酸は存在しません。
全体の60%を占めるトリグリセリドの身の振り方によって運命が決まるようです。
コイツが毛を伝って表面に出てくると、そのうちの半分強(皮脂全体換算20〜30%ほど)がこの通り遊離脂肪酸になります。
生まれたての無垢な赤ちゃんが、世に出てだんだんスレてくるのと似てますな。
そしてこの遊離脂肪酸の全体量と内訳がカギのようです。
wikiを見ても、遊離脂肪酸の多い方がニキビを誘発するであろうことは読めるし、一方資生堂様は、毛穴の目立つ人はパルミトレイン酸とオレイン酸が多いと名指しで指摘していらっしゃる。
ちなみにためしてガッテンでも、毛穴の目立つ人はそうでない人の倍ほどのオレイン酸含有率であるとの見解を示していました。
この遊離脂肪酸の主な構成成分ををまとめると、こんな感じ。
どうやら遊離脂肪酸の中でも、特に右側の不飽和脂肪酸が元凶っぽい。
例のオレイン酸もいるしな。
【飽和脂肪酸】
パルミチン酸: 皮脂細胞の増殖を抑制
→皮脂製造工場縮小
【不飽和脂肪酸】
リノール酸: 皮脂細胞の増殖を亢進
→皮脂製造工場拡張
パルミトレイン酸・オレイン酸:刺激を与えて炎症を起こし、異常角化(角質量産で角質肥厚になる等)を招く。
→直接的に肌を汚くする
ほーらご覧さい。
地味にリノール酸もニキビ体質にとっちゃ余計なことしてくれてるよな。
こう見ますと、テカるだけのチュートリアル福田は、皮脂量は多くても皮脂組成が素晴らしいのだと思われます。
残念ながらそうでなかった不飽和脂肪酸だらけ人にも対策はあるようです。
こいつらのせいで起きる毛穴広がり対策に有効な成分として、グリシルグリシン(GG)が有名です。
細胞のイオンバランスを炎症が起きやすい状態にしてしまうため、これをマイナス電化のイオンで中和させるんだそうです。
ただ試してみましたが私には毒にも薬にもなりませんでした。けれども効くという声も見かけるので、まず試してみる価値はあるかもしれません。
うまくいけばそれに越したことはないですからな。
ところで、マイナス電荷ってどっかで聞き覚えが。
。そう、 でよくないっすか?
そもそも酸化しやすい不飽和脂肪酸なんて、当然ながら活性酸素出しまくりに決まっています。つーことはニキビの炎症も重症化させるわけだから、それも抑えてしまうメガハイドレート、一石二鳥じゃないですか。
賞味期限5日過ぎて茶色くなったもやしも、数分浸けるだけでさっき買ってきた級に戻す酸化還元力ですから。
飲むのはですが、食材の還元や肌にはお得で使いやすいんでにしてます。
肌に使うときは耳かきの先っちょにちょっと取るくらいの量で。
そして今回の見直しにより、AQにも改めて頭が下がる思いであります。
「なんとなくコンディションがいい」「なんかキメ乱れもマシになってきているような」という漠然とした感覚だったんですが、その理由を再確認しました。
とは言い条、AQ成長因子とて当然万能ではないので、DHTによる頭おかしいほどの皮脂分泌にはそれ相応の対処は必要になってきます。ただ、その先に待ち受けるこいつらのせいでダメージを受けたケラチノサイトのケアについては、まさにこのお方の役目なんですよ。
実際に健康な肌は、多種類の成長因子(GF)たちが絶妙に働き合って、基底層→有棘層→顆粒層→角質層と理想的に代謝されております。
そして、そのGFメンバーの中には不要物をポイする働きの因子もいます。
これに対して、不飽和脂肪酸だらけの皮脂&DHT祭りが常時開催されている私のような肌環境となるとそうは問屋が卸さねえ。
・炎症が起き、異常角化で健全な表皮(基底層→角質層まで)が作られない。
・そのせいでキメも乱れる。
・ゴワゴワ角質の対処ができていない。
こんな具合なわけでして。
そこを、人知れず理想的GFバランスでサポートしていたんですよ。アクティブセラムのやつは。
でもってGFさんたちが動きやすい職場環境にするため、多種類イオン化ミネラル集団希釈スプレーも陰ながら活躍してることも忘れちゃいけない。
とにかくアクティブセラムは、のようなレーザー治療直後の強力な回復力を担うスーパースターではないけれども、でしゃばらずコツコツ地道に働いているんです。まるで勤勉な日本人を象徴しているかのようです。
日常的に今そこにあるありがたい存在に気づく。
これ、前回も書いたやつじゃないですか。周囲の家族や友人だけじゃなくここにもいたんですな。
と感慨深くなってしまいましたが、考察に戻らねば。
私の肌に「おめーらDHTやオレイン酸にばっかり転生しやがって」とか悪態ついていても、皮脂や肌の酸化は止まらない。車は急に止まらない。
そんな暇があるなら、次を考えねば。
皮脂腺で生まれた罪のない我々のトリグリセリドは、いかにしてタチの悪い遊離脂肪酸になってしまうのか。
まだ白血球のハの字も全く見えてこないんですけども、いい加減長くなってきましたので次回はこの辺りから考えてみたいと思います。
文章がまとまらないまま投下してしまいましたが、それでもいいという菩薩のような方々、
↓こいつら、1日各1クリックしてもっと私を甘やかしてください。